中絶手術の痛みは予想以上でした

10年前に手術を受けました

10年前、中絶手術を受けました。
妊娠したと感じたのは、生理が遅れたからで、何となくいつもとは違う下腹部の痛みがあり、検査薬を使ってみたところ、陽性でした。
当時は、まだ私も学生で、妊娠した喜びよりも、親にばれたらどうしようという不安しかありませんでした。
そのときつきあっていたのは、同じ大学生で、もちろん結婚をするという選択肢もなく、中絶手術を受けるということしか頭にありませんでした。
手術の日、朝からずっとお腹が痛く、お腹の赤ちゃんが抵抗しているように感じました。
私が受けたのは、初期中絶手術で、妊娠3ヶ月半の時でした。
私が受けた病院では、初期中絶手術の費用は、8万9千円でした。
手術の為の前日処理では、診察室へ入って椅子に座り処置を受けました。
なにをされているかよくわかりませんでしたが、金属音だけが聞こえてきました。
このとき、強い生理痛のような痛みがあり、あまりの痛みに意識がもうろうとしてしまいました。
その日1日は、お腹の激痛に苦しみました。
手術当日、生理用の下着と夜用のナプキンを持って病院へ行きました。
診察台へと通され、点滴が開始されました。

10年前に手術を受けました : 今でも赤ちゃんが夢に出る : 身心共に大きな負担になるので

中絶手術をして後悔しました

夫にも内緒にしている出来事があります。
それは、夫に出会う前に中絶手術をした経験があることです。
自分が情けないのですが、会社の上司と不倫をしていました。
「好きになった人がたまたま結婚していただけだから」と言い訳を付けてダラダラと交際を続けてしまったのです。
不倫にありがちなのですが、彼の「奥さんとはうまくいっていない。いずれは別れるから」という言葉を信じてしまったのです。
今思えば、私と不倫している間にも彼と奥さんの間には二人目の子供が生まれているのです。
冷静に考えれば、彼にとっては私は「遊びの相手」でしかありませんでした。
それでも、みんなの憧れの上司と付き合っていることに優越感のようなものがあったのです。
付き合い始めて、3年ほどたったころ生理がくるのが遅くなり心配になりました。
彼に相談したところ「大丈夫だよ。もし、本当に妊娠していたら奥さんと別れて一緒になるから」と言ってくれたこともあり安心していました。
しかし、結局、生理がくることはなく、自ら薬局で妊娠判定薬を購入して調べてみたところ「陽性」の反応が出ました。
彼に電話をして「妊娠していたみたい」と告げると彼は動揺した様子でした。
「とにかく今はまずいから、その話はあとにして」と言い出したのです。
後日、彼と話し合うために会社の近くの喫茶店を訪れたのですが、彼から出た言葉は信じられないものでした。
「別れてほしい」と言われたのです。
「別れてほしい」も何も、「お腹の中の赤ちゃんはどうしたらよいのか」、自分の都合の良いことばかりを話す彼を私は責めました。
しかし、「ごめん」「ごめん」と繰り返すだけでそれ以外の言葉を言うことはなくなりました。
彼の言葉に目の前が真っ暗になりました。
自分自身が半信半疑なところもあったのですが「最後には責任を取ってくれる」と彼を信じていたのです。
しばらくは、途方に暮れていたのですが、おなかの赤ちゃんはどんどん育っていってしまいます。
彼がいなくなった今、一人で産んで育てる自信は私にはなくて中絶手術をすることにしました。
中絶費用も産婦人科の病院探しも私一人で行いました。
一人で探していると、不安が押し寄せて倒れそうになる気持ちを抑えながらも淡々とこなしていったのを覚えています。
その後、彼は私との関係が奥さんにばれたようでごたごたの末に会社を辞めました。
もう、これで彼に会うことはなくなりましたが、この会社にいる限り彼のことを思い出してしまうし、何よりお腹の赤ちゃんに対しての罪の意識から、私も会社を辞めて一からやり直すことにしたのです。
私は、せめてもの償いの気持ちで神社やお寺に水子供養のお地蔵さんがあるといつもお参りするようにしていました。
「ごめんね。産んであげられなくて」と後悔の気持ちをお地蔵さまに話しました。
月に一度はこういった場所を訪れることで、亡くした赤ちゃんに対するお詫びと自分自身の心の整理をつけていたのです。
3年後、今の主人と出会い半年間の交際の末、結婚することになったのですが、幸せな日々の中で「もしかして、中絶手術をしたことが原因で妊娠しなかったらどうしよう」「彼に話しておくべきだろうか」といつも不安な気持ちがありました。
彼が、なかなか子供ができないことに対して「体のどこかが悪いのかな?」「俺に異常があるのかな?一度、病院で調べてみる?」と話すたびに胸が痛みました。
本当は私に原因があるかもしれないのに、真実を言えないことが原因で、子供ができない理由を探して彼も悩んでいるようでした。
過去のこととはいえ、中絶手術をしたことをすごく後悔しました。
私の過ちのせいで彼を苦しめていることが申し訳なかったのです。